研究課題/領域番号 |
18590481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤井 眞一郎 独立行政法人理化学研究所, 免疫細胞移植戦略研究ユニット, ユニットリーダー (10392094)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 樹状細胞 / indoleamine 2, 3-dioxygenas / 免疫誘導 / 免疾寛容 / 代謝産物 / indoleamine 2,3-dioxygenase / 免疫寛容 / IL-12 / IDO |
研究概要 |
「研究成果の概要」 生体防御免疫の確立を目的とした、樹状細胞の表現型と機能的評価の関連性に関する研究を下記1、2の様に進めた。 1.樹状細胞の表現型成熟化モデルと機能的成熟化モデルでの免疫誘導をin vivoで比較した。特に樹状細胞が自然免疫の活性化により機能的成熟化をきたした場合、抗腫瘍効果も効果的に誘導できることがわかり、機能的成熟と抗腫瘍効果の関係を明らかにした。更にこの機構解明では、CD40Lのシグナルを介して自然免疫と獲得免疫の両者が誘導可能になることを解明できた。(論文発表) 2.機能的成熟化と代謝産物の比較に着目して、代謝産物の発現と樹状細胞の成熟化の関連を解明した。樹状細胞由来のアミノ酸代謝酵素において特にindoleamine 2, 3-dioxygenase(IDO)、及びアルギナーゼ発現を測定し、既存の樹状細胞の成熟化の指標とT細胞免疫応答の関係と合わせて総合的に評価した。成熟樹状細胞からはアルギナーゼ産生は極めて低値でT細胞免疫応答に影響を与えないことを明らかにした。一方、樹状細胞のIDO活性は、未熟樹状細胞では認められず、むしろ(a)TNFαやIFN-γのなどのサイトカインによる特定の刺激の場合に上昇することと、(b)他の成熟シグナルであるCD40L、PGE2等の組み合わせによってもIDO活性が増強することを明らかにした。以上のことは、樹状細胞が成熟化の表現型を呈していても、成熟シグナルの組み合わせによりアミノ酸バランスによりIDO代謝産物の上昇が見られ、むしろT細胞機能を減弱させることになることがありうることを意味する。上記1,2の研究結果より、細胞代謝産物の評価と成熟化シグナルによる機能・表現型などの生物学的特徴と免疫応答を比較することにより樹状細胞成熟関連分子の重要性を明らかに出来たことになる。(論文準備中)
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