研究課題/領域番号 |
18590488
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
坂田 信裕 (2007) 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50362132)
村瀬 澄夫 (2006) 信州大学, 医学部附属病院, 教授 (70200285)
|
研究分担者 |
神田 博仁 信州大学, 医学部, 助手 (20362113)
坂田 信裕 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50362132)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 転倒転落 / アセスメントシート / 多変量解析 / データマイニング / 転倒・転落防止 / アセスメント |
研究概要 |
目的:本院は院内の転倒転落事故防止のために、日本看護協会推奨のアセスメント項目とスコア基準を用いた「転倒・転落防止分析と援助シート」を使用してきた。2003年7月から導入した看護支援システムへのテンプレート入力を開始し、データを蓄積した。今回の研究では、そのデータを元に統計的解析を行い、転倒・転落防止のためのアセスメント項目やスコア基準について評価を実施し、新たなシートと評価基準を作成する検討を行った。 結果と考察:1).患者の「活動領域」に含まれるアセスメント項目の感度と特異度がともに高く、転倒・転落防止に有用な項目であることが示された。2).患者の「活動領域」と「機能障害」の項目相関などから、患者の身体状況を考慮したアセスメント項目の選択とその重み付けについて検討する必要性があると考えられた。3)。患者の「認識力」に問題がなければ転倒・転落防止のための危険回避行動がとれる可能性が示された。4).転倒の既往歴に対する評価項目の重要度を多変量解析およびデータマイニング手法を用いて解析し、その結果を基にシミュレーションを行った。評価点数の算定方法を変更することで、転倒・転落に対する感度と特異度が変動することが示された。5).患者状況を評価する段階で、判定者の個人差が結果に影響することが示されたことから、評価法のガイドラインを導入し、個人差の抑制を図った。 結論:検証した結果を基に重要度を考慮して評価項目数を減らした「シート」においても従来の「シート」と同様の転倒・転落防止効果が認められた。また、運用上、転倒・転落防止の対策検討及び立案、患者への説明状況をシステム上に記入可能としたことにより、転倒転落防止を含め、インシデント発生防止に対する職員意識への影響も認められた。
|