研究課題
基盤研究(C)
1)院内での肝組織採取体制の整備広島大学病院で肝切除を受ける感染症陰性の転移性肝癌患者を対象とし、CRC (clinical research cordinater)が組織提供に関するインフォームドコンセント(IC)を得、術後約1週間は同意撤回が可能な仮保存期間とし、患者の体と調安定後にCRCが最終的な同意の確認を行なう体制を確立した。患者にアンケートを行い改善を図ることによりCRCの業務評価を行なった。19年度末で30症例のうち同意数30を得た。また、同意理由を聞くことにより患者の医学研究に対する理解が大いにあることを知ることができた。術後は速やかに試料連結可能匿名化を行いヒューマンサイエンス研究資源バンク(HSRRB)へ試料提供する際には連結不可能匿名化を行った。2)肝細胞収集・培養・保存と肝細胞分離技術の維持向上対象患者の手術摘出肝組織より、正当な術式のもと、診断に影響を与えない正常余剰部を病理医による確認のうえ採取した。採取した組織片は、広島大学産学連携センター地域共同研究オフィス再生医療実験研究室へ運搬して、肝細胞への分離、培養、保存を行った。3)パブリックアクセプタンスの獲得広島大学内倫理審査会の承認を得て研究の正当性を確認することにより、本邦初となる公的バンク(HSRRB)へのヒト肝細胞の試料提供を開始した。平成19年度末までに、肝細胞7検体及び肝組織4検体を提供し、全国の研究施設に、研究利用の門戸を開いた。また、パブリック・アクセプタンスの獲得を目指し、各種学会や研究会でこれらの成果を報告し、他医療機関・研究機関に当科での取り組みを紹介し、適正なヒト組織研究利用及び肝細胞の研究資源化についての情報提供を行なった。
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