研究課題/領域番号 |
18590532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
野村 昌弘 徳島大学, 総合科学部, 教授 (00243684)
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研究分担者 |
糸崎 秀夫 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (70354298)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 心磁図 / current density map / 異常電流 / isopotential map / 早期診断 / myocardial infarction / 虚血ベクトル / 心筋虚血 |
研究概要 |
電流と磁界との間には、密接な関係があるが、心磁図法は心起電力により作られる磁界を記録する方法であるが、電気と磁気は異なる物理的特性を有するため、心磁図法では心電図法で把握し難い心起電力情報を把握し得る可能性がある。磁界勾配から心起電力を推定できるcurrent density map法を用いて、心起電力を表示して臨床的有用性を詳細に検討した報告はみられない。 今回の研究では、以下の2つについて検討を行った。1)陳旧性心筋梗塞症における心室再分極相における心筋虚血ベクトルの検出、2)健常50例(健常群)、左室負荷疾患40例(LVO群)、右室負荷疾患15例(RVO群)、陳旧性下壁心筋梗塞症10例(OMI群)、糖尿病30例(DM群)を対象として、current density map法を用いて、心電図法で検出不可能な心起電力を捉えることが可能かどうか検討した。 その結果、心磁図の測定により、current density mapを検討することにより、梗塞例では心電図に異常を認めない例においても複数の電流が存在し、心筋虚血の残存を明らかにすることが可能であり、また、心筋梗塞例以外の症例でも、電位変化の検出法である心電図法では捉えられない心起電力を、磁界計測では位置分解能に優れているため早期から検出できる可能性が示唆された。以上のとおり、心電図法で検出されない心臓ベクトルを心磁図法のみに検出でき、心磁図法の臨床的有用性が示唆された。
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