研究課題/領域番号 |
18590534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
辻 直樹 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00347171)
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研究分担者 |
渡辺 直樹 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10158644)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,860千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 異好抗体 / HAMA / HAMA検出用ELISA / 異好性阻止薬 |
研究概要 |
ヒト抗マウス抗体(HAMA)検出用ELISAシステムを作製し、患者検体290例のHAMA保有率を調べた。個々の測定値は、(検体の吸光度-blank)/(陽性コントロールの吸光度-blank)で表し、検討症例全体の平均値+2SDをカットオフ値とした。なお、陽性コントロールにはラビット抗マウスIgGを用いた。その結果、IgG型18例(6.2%;抗IgG1:14例、抗lgG2a:5例、抗lgG2b:4例)、IgM型20例(6.9%;抗IgG1:11例、抗IgG2a:9例、抗IgG2b:9例)が陽性であった。また、IgG型とIgM型の両者が陽性は4例(1.3%)であった。次に、本測定系の特異性を確認するため、各種マウスIgGをSDS電気泳動し、ELISAで陽性と判定された患者血清3例を用いてimmuno-blottingを行ったところ、全例でバンドが検出された。ところで、HAMAの影響を回避する方策として、試料または測定試薬に精製マウスIgGからなるHBR(異好性阻止薬)を添加する方法がある。そこで、IgM型HAMAが陽性の2症例を用い、HBR(Scanti-bodies社製)が実際にマウスIgGとの反応を阻害できるか否かELISAで調べた。 その結果、試料100μlにHBRを10または15μl添加すると、吸光度が明らかに低下した。一方、5μl添加時には、吸光度が有意に上昇した。この機序は不明であるが、HBRをHAMA回避策として用いる際には、その添加量の設定が重要であることが明らかになった。
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