研究課題/領域番号 |
18590560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平田 美由紀 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (30156674)
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研究分担者 |
田中 昭代 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (10136484)
大前 和幸 慶應大学, 医学部, 教授 (60118924)
清原 裕 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80161602)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,890千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | インジウム / 尿 / バイオロジカルモニタリング / 健康影響 / 間質性肺炎 / 腎障害 / 生物学的許容値 / 量影響関係 / 有害化学物質 / 肺障害 |
研究概要 |
インジウム作業者の尿インジウム濃度は血清インジウム濃度と同じようにインジウム曝露影響指標となるのか検討する目的で、インジウム取り扱い作業者198名の健康調査を実施した。尿インジウム濃度と血清インジウム濃度の相関性、曝露歴との関連、肺障害との量影響関係・量反応関係について、自宅で採取した早朝尿を用いて調べた。また、腎機能障害について血清・尿生化学検査を行い、腎障害性との関連を調べた。 研究の成果 1. 尿インジウム濃度はインジウム吸入曝露指標として血清インジウム濃度とともに有用である。採尿にあたってはインジウムの外部汚染を防ぐために、自宅早朝尿の採取が肝要である。 2. 日本産業衛生学会が2007年に勧告したインジウムの生物学的許容値;血清インジウム濃度3.0ng/mlはクレアチニン補正尿インジウム濃度の1ng/g Crに相当する。 3. 尿インジウム濃度と血清の間質性肺炎マーカーのKL-6とSP-Dの間には量影響関係がある。 4. 尿インジウム濃度と曝露期間には相関が認められた。 5. インジウム取り扱い作業の違い、インジウム精錬・リサイクル業務とITOターゲット製造業務の従事の違いによる、尿インジウム濃度と血清インジウム濃度の相関には差異はない。 6. インジウム曝露によって、尿細管障害軽微な腎障害が認められた。 以上より尿インジウム濃度はインジウム吸入曝露の生物学的モニタリングに有効であると考えられた。
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