研究課題/領域番号 |
18590585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
西條 泰明 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70360906)
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研究分担者 |
岸 玲子 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80112449)
佐田 文宏 北海道立衛生研究所, 主任技官 (90187154)
河原田 まり子 北海道大学, 医学部, 准教授 (90374272)
吉田 貴彦 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90200998)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,870千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 職業ストレス / 炎症 / 動脈硬化 / C-reactive protein / Pulse wave velocity / 遺伝子多型 / pulse wave velocity |
研究概要 |
1.γ-GTPはCRP、脈波速度(PWV)の上昇に交絡要因で調整後も有意に関連した。また、メタボリック症候群の構成要素が増えるほどCRP、PWVとも有意に上昇した。2.公務員集団において労働負荷の変動、グループ間葛藤、役割葛藤、自尊心が抑うつへ有意に関連した。3.努カ-報酬不均衡(ERI)モデルと要求度-コントロール(DCM)モデルによるCRPへの影響を検討した。ERIでは有意な関連を認めなかったが、DCMでは高自由裁量度の方がCRP低値であった。4.IL-6-634C/G多型は、非喫煙者におけるG carrierにのみ有意にCRPを上昇させ、喫煙と遺伝子型による交互作用をみとめた。また、ピロリ(HP)感染についてもTNF-α-857C/T多型において、TT多型がHP感染を有意に上昇させた。5.CRPについて、女性では職業階と学歴に関連しなかった。男性では、年齢調整後では学歴・職業階級が上昇するほどCRPが低下する方向に有意に関連したが、他の危険因子で調整後に有意差は消失した。PWVについては、女性では職業階と学歴に関連しなかった。男性では教育歴が上昇するほどPWVが低下する方向に有意に関連していた。6.古典的危険因子で調整後、ERIではPWVと有意な関連を認めなかったが、DCMでは女性の高ストレイン群がPWV高値であった。7.交替制勤務において仮眠時間不足が有意に抑うつ、職務不満足と関連していた。さらに、NIOSH調査票を加えた解析では、抑うつには労働負荷の変動、グループ間葛藤、役割曖昧さ、役割葛藤、自尊心が、職務不満足には量的労働負荷、グループ内葛藤、役割葛藤、社会的支援(上司)、自尊心が有意に関連していたが、仮眠時間の有意差は消失した。8.男性ではDCMで自由裁量度とCRPに有意な関連を認め、自由裁量度が高いほどCRPが低い傾向にあった。その一方で要求度が高いと同様の傾向にあった。このためdemand/control比で見たjob strainでは有意差を認めなかった。また女性では自由裁量度が高いほどCRPが低い傾向ではあったが有意ではなかった。
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