研究課題/領域番号 |
18590601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 国立病院医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
溝上 哲也 国立国際医療センター(研究所), 国際保健医療研究部, 部長 (60269074)
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研究分担者 |
佐藤 匡央 九州大学, 農学研究院, 準教授 (90294909)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,020千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 抑うつ / 脂肪酸組成 / 栄養疫学 / 勤労者 / 脂質 / 栄養学 / ストレス / 社会医学 |
研究概要 |
本研究の目的は、n3系多価不飽和脂肪酸を豊富に含む魚を多食する日本人において、食事摂取および血清の脂肪酸組成と抑うつとの関連を明らかにすることである。対象は500名余の職域集団である。脂肪酸摂取量の推定には妥当性が検証されている食物摂取頻度調査票を、またメンタルヘルスの評価には国際的に用いられているGeneral Health Questionnaire及びCencer for Epidemiologic Studies Depression Scaleを用いた。交絡要因として、職場ストレスを含む事項についても尋ねた。健康診断項目として別途得られている生活習慣や検査結果などのデータを健康診断実施機関より入手した。血清中の脂質をFolch法にて抽出した後、薄層クロマトグラフィーにて遊離脂肪酸分画を分離し、ガスクロマトグラフィーで測定した。 データを分析したところ、食事摂取からの脂肪酸との関連では、統計的に有意ではなかったものの、n3系多価不飽和脂肪酸の一種であるα-リノレイン酸の摂取量が多い群で抽うつ症状が少ない傾向がみられた。血清中の脂肪酸組成との関連ではα-リノレイン酸(組成割合)と抑うつ症状(特に日本人用の抑うつ判定基準を用いた場合)との統計学的に有意な負の関連を認めた。DRA・EPAといった他のn3系多価不飽和脂肪酸や、n6系多価不飽和脂肪酸との関連は認めなかった。その他、男性では葉酸摂取が抑うつ症状と予防的に関連していることを見出した。 今回の職域疫学研究から、脂肪酸組成が抑うつと予防的に関連していることを示唆するデータが得られた。一般集団において血清中の脂肪酸組成を測定し抑うつとの関連を調べた研究は日本では始めてであり、食生活改善によるうつ病予防の可能性を支持する疫学的知見を提供した。
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