研究課題/領域番号 |
18590619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 講師 (90326356)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
平野 豊 近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (40218805)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 椎体骨折 / 動脈硬化 / 循環器疾患 / 頚動脈内中膜壁厚 / 動脈硬化性疾患 / 追跡研究 |
研究概要 |
本課題は、Japanese Population-based Osteoporosis(JPOS)Studyの一部として、骨粗鬆症が動脈硬化や心血管疾患のリスクを高めるかどうかの検討を目的に実施された。H18年にJPOS studyの10年追跡を実施し(追跡率68.6%)、1040人中頸動脈球部の最大内中膜複合体厚(IMT)を測定した50歳以上の女性609人を解析した。閉経後年数10年未満の調整IMT値はベースライン時の腰椎骨密度が正常群で1.19mm、低骨量群で1.34mm、骨粗鬆症または椎体骨折有りで1.57mm、H8年時高血圧既往無しで閉経後年数10年以上では、各々1.30mm、1.32mm、1.53mmと有意な傾向があった(p<0.05 for trend)。調整変数にはベースライン時の年齢、BMI、総コレステロール、高血圧、糖尿病、飲酒、喫煙を用いた。 H19年度は心血管疾患発症を含めたデータベースを構築した。50歳以上のH18年時調査受診者613人中、循環器疾患発症は21名であった。有経者、閉経期、閉経後年数10年未満、10年以上の4群毎の心血管疾患発症と骨粗鬆症の関連についての多変量ロジスティック回帰分析の結果、いずれの群でも有意な関連は認められなかった。しかし、閉経後年数10年未満で調整変数として年齢、身長、体重、総コレステロールHDLコレステロール比、ベースライン時の高血圧、糖尿病、喫煙を用いたモデルで、腰椎の低骨量者の調整オッズ比が36.76(p=0.073)と、有意ではないが循環器疾患の発症リスクが高くなる傾向をみとめた。H18年時未受診者で心血管疾患発症を追跡できた者を含めた839名の同様の解析ではいずれの群でも有意な関連は認められなかった。 閉経後女性で骨粗鬆症や椎体骨折があると、その後の頸動脈内中膜壁厚を指標とした動脈硬化のリスクが高くなる可能性が示唆された。
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