研究課題/領域番号 |
18590682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
数森 秀章 島根大学, 医学部, 助手 (20332786)
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研究分担者 |
石原 俊治 島根大学, 医学部, 講師 (80263531)
足立 経一 島根大学, 医学部, 助教授 (50192969)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | Barrett食道 / 胃酸 / リンパ球 / 胆汁酸 / 食道炎 |
研究概要 |
本来扁平上皮であるべき下部食道粘膜が円柱上皮におきかわった状態をBarrett食道という。我々は今Barrett食道の発生機序における胆汁酸の役割について報告してきた。しかしながら以前よりBarrett食道には胃酸の逆流も重要な位置を占めることが想定される。したがって胃酸刺激による扁平上皮を用いた検後の課題である。扁平上皮は胃酸に対する抵抗性が弱く、その詳細な検討が困難である。したがって食道膜下層を再現したモデルの作成を試みた。 1.食道炎モデルの樹立 慢性胃酸逆流モデルをラットを用いて作成した。このモデルの粘膜下層をディスパーゼやトリプシンなどの酵素を用いて、単細胞化し、ここからリンパ球を回収した。さらにこれを有効に培養することに成功した。 2.食道上皮初代培養の樹立 ラットの粘膜下層からファイブロブラストを分離培養した。ここに食道炎モデルから得た、リンパ球と共培養し、粘膜下層モデルを作成した。さらにこれをフィーダーとして、単細胞化したラット食道上皮細胞を培養した。 3.胃酸暴露による影響の検討 このモデルをpH4の培養液で短期培養を試みたところ、上皮細胞の増殖能の低下が抑制された。 4.結論 これらの結果から食道扁平上皮のみを用いたモデルでは胃酸のもつ本来の役割を検討することは困難であったが、今回作成したモデルを用いることで、Barrett食道の発生機序における胃酸の役割をさらに詳細に検討し得ることが示唆された。
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