研究課題/領域番号 |
18590712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
正宗 淳 東北大学, 病院, 助教 (90312579)
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研究分担者 |
佐藤 賢一 東北大学, 病院, 助教 (10282055)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 膵星細胞 / 膵線維化 / 慢性膵炎 / desmoplastic reaction / toll-like receptor / 細胞内シグナル伝達 / 自然免疫 |
研究概要 |
平成19年度はラットならびにヒト膵星細胞におけるToll-like receptors (TLRs)発現ならびに細胞機能調節について検討した。いずれの膵星細胞においてもグラム陽性菌を認識するTLR2、グラム陰性菌のLPSを認識するTLR4をはじめTLR3、TLR5の発現がみられ、細菌のみならず真菌やウイルスを膵星細胞が認識しうることが明らかになった。膵星細胞をTLR2のリガンドであるlipoteichoicacid、TLR3のリガンドであるpolyinosinic-polycytidylicacid、TLR4のリガンドであるLPS、TLR5のリガンドであるflagellinにて刺激するとNF-kappaBやMAP kinases (ERK, JNK, p38MAP kinase)といった広範なシグナル伝達系の活性化が認められた。これらのTLRリガンドは膵星細胞からのMonocyte chemoattractant protein (MCP)-1やCINC-1(IL-8のラットホモログ)をはじめとするサイトカインやケモカイン、さらに誘導型NO合成酵素の発現を強く誘導した。さらに蛍光標識したdextranやlatex beads、大腸菌を用いた検討により、膵星細胞やendocytosisやphagocytosisにより非自己を認識、処理することが明らかになった。これらの知見は、膵線維化形成における細菌やウイルス感染の関与を示唆するとともに、膵星細胞が膵臓の局所免疫に関与する可能性を示唆する。
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