研究課題
基盤研究(C)
Lamivudine治療におけるHBVDNAが持続的に陰性例におけるポリメラーゼ遺伝子変異のパターンと臨床経過を検討したところ、28%にbreakthroughを伴わない潜在的rt204変異が検出された。その後の追跡により、潜在的変異例の54%が平均292日後にbreakthroughを発症した。Breakthrough発症率は、変異検出時期が治療開始後2年以内では80%、2-3年では50%、3-5年では33%、5年以上では0%であり、HBVDNA持続陰性例における耐性変異では、治療開始後長期間経過してから検出される症例からはbreakthrough hepatitisの発症が少なかった。一方で、rt204変異パターンとbreakthrough発症率には関連を認めなかったが、domianB rt180変異を有する症例ではbreakthrough発症率が高く、同変異がウイルス増殖に対して促進的に作用することが示唆された。Domain Aのrt80にも高頻度に変異が見られたが、臨床像との関連は明らかではなかった。一方、lamivudine耐性例に対するentecavir治療においては、ETVを4年以上投与した5例のうち、投与24週時点でHBVDNAが陰性化しなかった3例中2例から、各々161週、231週後にrt184変異とbreakthroughを認め、lamivudine耐性例に対するentecavir治療においても、早期にウイルスが陰性化することが耐性阻止において重要であり、治療反応性を規定する因子の解明が重要である。rt204V変異とETV耐性には関連がある可能性があり、今後さらに症例数を増やしての解析が必要である。
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