研究課題
基盤研究(C)
我々は、「慢性炎症」から肝発癌過程を結ぶ分子の候補としてdbpAに注目し、その機能に関して、本科学研究費補助金交付期間に以下の点を明らかにした。1.肝癌組織でのdbpAの発現パターンは、非癌部でのdbpA遺伝子のプロモーターメチル化と有意な関連性を持つこと。2.dbpAトランスジェニックマウスの肝組織では、形態的な変化が出る前に、細胞増殖を正に制御する遺伝子の発現が亢進していること。3.dbpAはストレス応答蛋白としての性質を持っていること。4.dbpAを培養細胞で強制発現させると、細胞増殖能が高まること。5.高分化型胃癌組織において、dbpAは腺管構造の底部(正常胃粘膜での腺窩に対応する部)に特異的に発現しており、dbpAが癌組織中の分裂細胞のマーカーとなる可能性が示唆されたこと。
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