研究課題/領域番号 |
18590758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
奥村 謙 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20185549)
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研究分担者 |
長内 智宏 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00169278)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,910千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 冠攣縮性狭心症 / 血管平滑筋細胞 / 皮膚線維芽細胞 / phospholipase C-δ1 / P122蛋白 / Rho A / 細胞内カルシウムイオン |
研究概要 |
本研究の目的は、冠攣縮性狭心症の成因を分子レベルで解明することであり、このために臨床例より得られた試料を対象とし、収縮に関わる細胞内情報伝達系のPhospholipase C (PLC)、とくにδ1アイソザイム(PLC-δ1)に注目し研究を進めてきた。これまでにPLC-δ1の活性を高める要因の一つとしてPLC-δ1のR257H亜型を一部の患者において見出した。一方、PLC-δ1の活性に影響する因子として、Small G蛋白のRho Aが抑制的に作用し、P122が促進的に作用することが知られている。そこでRhoとP122の量的ならびに質的異常の有無について検討した。結果は以下の通りであった。 1.冠攣縮性狭心症例の皮膚線維芽細胞のRho AとP122の細胞内蛋白発現量を検討し、Rho Aは正常群と差がなかったが、P122は冠攣縮性狭心症群で亢進していることを見出した。 2.P122蛋白発現亢進の機序として、mRNAレベルで発現が亢進していることを見出した。 3.正常PLC-δ1とムスカリンM1受容体遺伝子をHEK-293細胞にtransfection後、正常またはアミノ酸置換を伴う変異P122遺伝子をcotransfectionさせ、アセチルコリン刺激に対する細胞内遊離Caイオンの反応性をfura-2を用いて検討した。その結果、変異P122遺伝子導入細胞においてbasalおよび刺激後のCaイオン濃度の増加が認められた。
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