研究概要 |
心筋におけるプロテインキナーゼC(PKC)とカルモデュリン依存性キナーゼ(CaMKII)のカップリングについて検討した.ET-1刺激に対するL型Ca電流の反応を穿孔パッチクランプ法で測定した.ET-1はL型Ca電流を増大させた.この変化は,ETA受容体拮抗薬BQ-123で抑制され,ETB受容体拮抗薬BQ-788では抑制されなかった.また,PKC阻害薬キレリスリンで抑制され,CaMKII阻害薬KN-93,AIPで抑制された.これらの事から,ET-1はETA受容体-PKC-CaMKIIの経路でL型Ca電流を増大させると考えられた.
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