研究課題/領域番号 |
18590800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
磯 達也 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10400756)
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研究分担者 |
倉林 正彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00215047)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,910千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | Notchシグナル / myocardin / 平滑筋分化 / Jagged1 / D114 / RBP-Jk / SRF / Notch シグナル |
研究概要 |
研究計画調書提出時に、Notchシグナルが平滑筋分化マーカー(SM-MHC,SM22a,etc)の発現を誘導することを述べた。本研究では、その分子機序について検討し以下の結果を得た。 1、平滑筋分化マーカー(SM-MHC,SM22a)のプロモーターを用いたレポーター遺伝子アッセイで、活性化Notch1はそれらの転写活性を著明に上昇した。いずれのプロモーター上にもNotchのメディエーターであるRBP-Jk結合部位があり、この部位に変異を加えると、活性化Notch1により転写活性は消失した。 2、ゲルシフトアッセイで、SM-MHC上のRBP-Jk結合部位にRBP-Jk蛋白が結合した。この現象はchromatinimmunoprecipitation assayでも確認された。 3、多分化能をもつマウス線維芽細胞10T1/2に活性化Notch1を強制発現すると、複数の平滑筋分化マーカーを誘導したが、乳腺上皮細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞やヒト表皮細胞を用いて同様の処置をしても平滑筋分化マーカーは誘導されなかった。このことから、Notchによる平滑筋分化誘導には細胞特異性があることがわかった。 4、血管に多く発現するNotchリガンドはJagged1とD114である。この二つのリガンドを用いて10T1/2を刺激すると、Jagged1は平滑筋分化マーカーを誘導したがD114は誘導しなかった(リガンド特異性)。 5、myocardinは強力な平滑筋分化誘導因子である。このmyocardinと活性化Notch1を共発現すると、平滑筋分化マーカーの遺伝子発現が相乗的に上昇した。この現象はレポーター遺伝子アッセイでも同様であった。この相乗効果にはプロモーター上のRBP-Jk結合部位とmyocardinパートナーであるSRFの結合部位が必須であることが明らかとなった。
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