研究課題/領域番号 |
18590837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
須賀 達夫 群馬大学, 医学部, 助教 (50334115)
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研究分担者 |
倉林 正彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00215047)
磯部 全 群馬大学, 医学部, 医員 (10384041)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 遺伝子改変モデル動物 / 肺気種 / 石灰化 / Cbfa-1 / Notchシグナル / HERP / 肺気腫 / 喫煙感受性 / Notch シグナル / klotho遺伝子欠損マウス / 喫煙 |
研究概要 |
1.klotho遺伝子欠損マウスの肺気腫形成過程における遺伝子発現変化の解析 klotho遺伝子欠損マウスには、肺胞壁を含め多臓器にわたる石灰化がみられる。本マウスの病態形成には石灰化のプロセスが重要であると考え、本マウスの大動脈における骨芽細胞マーカー遺伝子の発現を検討した。免疫組織染色では、中膜の石灰化部位に隣接してCbfa-l陽性細胞の存在が確認され、RT-PCR法では、Cbfa-l、osteopontin、osteonectinなどの遺伝子発現が認められた。以上より、本マウスにみられる石灰化は受動的に生じるものではなく、能動的なプロセスによる変化であることが明らかになった。 2.肺構造維持に関するNotchシグナル系の機能の解析 klotho遺伝子欠損マウスが喫煙曝露により気腫化を生じるメカニズムの一つとして、正常肺構造の維持システムの異常が考えられることから、細胞の分化・増殖に関与するNotchシグナル系に着目した。Notchシグナルの標的分子であるbHLH型の転写因子HERP1とHERP2の肺における発現は、HERP1がわずかであるのに対してHERP2は強かった。ラット肺の免疫組織染色では,HERP2の発現は毛細血管と肺胞上皮細胞に特異的にみられ、胎生後期から出生後1週ほどの間に急激に増加した。Bleomycin (BLM)肺臓炎モデルでは、HERP2の発現は投与1日後より減少し始め、7日目・14日目には明らかに低レベルになった。以上より、HERP2の発現変化は肺胞・毛細血管細胞傷害、線維芽細胞増殖を反映し、肺胞細胞や毛細血管の構造維持に機能している可能性が示唆された。
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