研究課題/領域番号 |
18590842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
石崎 武志 福井大学, 医学部, 教授 (80151364)
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研究分担者 |
水野 史朗 福井大学, 医学部, 助教 (80397281)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ヒト肺動脈平滑筋細胞 / Rhoキナーゼ / 低酸素 / CDK inhibitor / Y-27632 / siRNA / セルマックスシステム / シェアストレス |
研究概要 |
培養ヒト肺動脈平滑筋細胞(HPASMC)をRhoキナーゼの選択的阻害剤であるY-27632の存在下で培養し、低酸素培器を用いて2%の低酸素におけるCDK inhibitorであるp27、p21の発現、p53の発現を検討した。同様の条件でCellMaxシステムによるシェアストレスを加え、Rhoキナーゼの関与とそれによる細胞周期への影響、CDK inhibitorの発現を検討した。 結果 1)21%酸素培養下に比し、2%低酸素においてHPASMCのBrdUの取り込みは上昇、FACSでの細胞周期の進行が認められた。Y-27632の投与によりそのBrdUの取り込みは抑制され、細胞周期もGO/1期で抑制された。 2)低酸素下ではp21、p27蛋白発現のいずれもが低下した。Actinomycin DとCycloheximide投与によるp21、p27のmRNAと蛋白の半減期を測定した結果、低酸素下でp21はmRNAの半減期の低下を、p27は蛋白分解の亢進が認められた。 3)また、低酸素下においてp27の発現はY-27632の存在下で有意に上昇したが、p21、p53の発現にはY-27632は影響を与えなかった。 4)siRNAを用いたp27の発現抑制細胞ではY-27632によるBrdUの取り込みの低下を抑制し、Rhoを介するHPASMCの細胞増殖抑制にはCDK inhibitorであるp27が関与することが想定された。 5)シェアストレス下、HPASMCのBrdUの取り込みは、2%酸素培養で21%酸素培養よりも有意に上昇した。Y-27632の投与によりそのBrdUの取り込みは抑制された。 6)低酸素下、シェアストレス下ともにp27mRNA発現は低下下g、Y-27632の存在下でその低下度は和らいだ。 低酸素とシェアストレスが相乗的にHPASMCの増殖をうながすが、その際にRhoキナーゼの関与がやはり大きいという結果であった。
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