研究課題/領域番号 |
18590861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 吉伸 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00203373)
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研究分担者 |
丸中 良典 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00127036)
新里 直美 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00237645)
永田 一洋 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60298429)
大杉 修二 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10381948)
桑原 宏臣 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ENaC / 上皮型ナトリウムチャネル / 肺水腫 / 糖質グルココルチコイド / 高濃度酸素肺障 / 糖質コルチコイド / 甲状腺ホルモン / 高濃度酸素 / 肺障害 |
研究概要 |
肺胞上皮はNa^<+>を一方向に輸送する機構を備えている。生理的条件下ではこの機構により肺胞腔内は水分のない状態に保たれ、肺胞・毛細血管防御壁の重要な構成要素となっている。高濃度酸素肺障害において上皮型ナトリウムチャネル(Epithelial Na^<+>Channel:ENaC)の遺伝子発現・蛋白発現の低下のみならず機能においても低下することを確認した。さらに、糖質コルチコイドによりENaC遺伝子・蛋白発現の亢進がみられ、ENaCによる水腫液の回収が増強した。生理的条件下ではENaCは肺胞腔内からの水分の輸送に関与し、肺胞腔内をfluid-freeの状態に維持している。これが、肺胞腔内における水分調節機構の本態であり、実験モデルを用いて急性肺損傷の発症にENaCが重要であることは研究されている。エンドトキシン、炎症性サイトカインがENaCの発現を低下させること、あるいは酸化ストレスが糖質コルチコイド依存性のENaCの転写を障害することが報告され、急性肺損傷の発症にENaCの遺伝子・蛋白発現の低下、機能の低下が重要であることが示されている。しかし、急性肺損傷の回復においてENaC遺伝子発現・機能が重要であるという発想に基づいて行なわれた研究の報告はなく、この点で本研究は独創的である。また、急性肺損傷において種々の薬剤によるENaC発現調節が急性肺損傷の回復にどのような影響を与えるかをみた報告もない。
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