研究課題/領域番号 |
18590961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
村上 龍文 (村上 竜文) (2007) 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330591)
萩原 宏毅 (2006) 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80276732)
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研究分担者 |
砂田 芳秀 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00240713)
村上 龍文 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (30330591)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,890千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 筋ジストロフィー / 骨髄移植 / 再生医療 / GFPマウス / dyマウス / mdxマウス / 福山型先天性筋ジストロフィー / 基底膜 / 骨格筋系幹細胞 / 筋基底膜 / fukutin / 糖鎖 |
研究概要 |
筋ジストロフィーは現在有効な治療法のない難病である。我々は骨格筋細胞へ分化する正常骨格筋系幹細胞(myogenic stem cell)を筋ジストロフィー罹患筋に導入して健常筋線維を再生させるという戦略で骨格筋再生研究をおこなっている。GFPマウスをドナー、筋ジストロフィーモデルマウスをレシピエントとして骨髄移植を行った。その結果、筋形質膜破壊の認められるDuchenne型筋ジストロフィーモデルmdxマウスでは骨髄由来骨格筋系幹細胞の導入効率が低い、一方、筋基底膜破壊の認められるメロシン欠損先天性筋ジストロフィーモデルdyマウス及び福山型先天性筋ジストロフィーモデルfukutin欠損マウスでは導入効率が高いことを明らかにした。我々は、筋基底膜破壊処理による筋再生促進治療が可能ではないかと仮定した。この仮定を検証するため、レシピエントとして野性型マウスに筋形質膜破壊モデルと筋基底膜破壊モデルを作成し、その後にGFPマウスから骨髄移植を行い解析した。その結果、(1)筋形質膜破壊モデルではmdxマウスと同等の低い導入効率を示し、一方、筋基底膜破壊もモデルでは、dy,fukutin欠損マウスと同等の高い導入効率を示した。(2)筋形質膜歯破壊モデルでは、導入細胞が既に存在する筋線維と融合する、一方、筋基底膜破壊モデルでは導入細胞は新たに筋線維に成熟していく、ことが明らかとなった。現在,筋基底膜破壊について条件設定を行い、筋基底膜の一過性破壊という物理的処理と骨髄移植という既に臨床的に確立した医療の組み合わせによる骨格筋再生強化治療について研究を進行している。現在これまでの成果について論文を作成し投稿を予定している。
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