研究課題/領域番号 |
18590997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
加治 秀介 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (90224401)
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研究分担者 |
深野 智華 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (00405367)
谷田 恵子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (60405371)
木村 由佳里 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (80438259)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / グルココルチコイド / RNA interference(RNAi) / メタボリックシンドローム(MetS) / single nucleotide polymorphism(SNP) / CCAAT / enhancer binding proteinδ(C / EBP δ) / ニューロペプチドY(NPY) / NPY2型受容体(NPY2R) / ニューロペプチドY2受容体 / メタボリックシンドローム / 内臓肥満 / 1塩基多型 / 遺伝子転写調節 / 脂肪細胞分化 / RNA干渉 / C / EBPδ / SNP / 血圧高値 / 脂質代謝異常 / 空腹時高血糖 |
研究概要 |
グルココルチコイド(GC)が脂肪細胞分化誘導にきわめて重要であることから、培養3T3-Ll脂肪細胞分化初期にGCを含む分化刺激でmRNA発現が増加することが報告されている分子群のうち、ヒトにも存在し、遺伝子上流にGC応答配列を含むCTGF、emerin calpain 1が脂肪細胞初期文化に必須かどうかを検討した。これらの遺伝子発現を各々RNAiの手法でノックデウンしたが脂肪細胞への分化を阻止できず、これらは少なくとも単独では脂肪細胞初期分化に必須ではないと考えられた。次にGCで脂肪細胞分化初期に増加する因子で、すでにノックアウト動物でも内臓肥満に関わることが示されているCCAAT/enhancer binding protein δの遺伝子多型がヒトのメタボリックシンドローム(MetS)と関連するかを172例の健診受診者に同意を得て検討した。その結果SNP rs15955のC/T型でMetSの脂質代謝異常と耐糖能異常の頻度が高いことが初めて明らかとなった。さらにストレスによるGCの増加で脂肪組織のNeuropeptide Y(NPY),NPYタイプ2受容体(NPY2R)が内臓肥満を促進することが報告され、中枢での食欲亢進作用のみならず末梢の脂肪組織での作用が新たに注目されるようになった。そこで、日本でマイナーアレル頻度の高いNPY2R遺伝子転写調節領域の2つのSNPに注目し、健診受診者317例でMetS(IDFアジア基準)との関連解析を行ったところ、SNP rs6857715のTT型でMetSおよび耐糖能異常の頻度が高くなること、SNPrs6857530のAA型での耐糖能異常の頻度が高くなることが明らかとなった。今後これらのSNPを含む遺伝子転写調節領域の機能解析を行うことで、予防法や創薬の開発へとつなげたい。
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