研究課題/領域番号 |
18591001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
犬飼 浩一 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20333007)
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研究分担者 |
粟田 卓也 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40184303)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,760千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アディポネクチン / フェリチン / NFκB / 筋肉 / IRS-1 / PI3-キナーゼ / PI-3キナーゼ / LKB1 / AMPK |
研究概要 |
アディポネクチン受容体以下のシグナルを解明することを目的として、PMF法を用いてアディポネクチンシグナル下流の遺伝子の増減を検討したところ、マウス骨格筋において、アディポネクチン添加により約6.8倍のFerritin Heavy Chain(FHC)蛋白発現上昇を認めた。この上昇は、NFκBの阻害薬にて消失すること、並びに、FHC遺伝子の転写はNFκBの転写刺激を受けていることから、アディポネクチンは、アディポネクチン受容体を通じて、NFκBの転写を刺激し、最終的にFHC蛋白量を増幅させる働きがあることが明らかとなった。この現象は、アデノウイルスを用いたアディポネクチン過剰発現マウスにおける筋肉組織においても、FHCの発現増加が観察された。筋肉においてNFκBによる調節を受けていると考えられるMnSOD、iNOSなどもそれぞれ約2.0、7.7倍上昇しており、これら3つの蛋白は、酸化ストレス軽減作用があることから、アディポネクチンによる抗動脈硬化作用としての酸化ストレス軽減作用をこれらの蛋白が関与していることが示唆された。それぞれの酸化ストレス軽減作用をsiRNAを導入して特異的に消滅させることによる検討によって、筋肉においては、FHCによる酸化ストレス軽減作用が最も強く関与していることが示唆された。
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