研究課題/領域番号 |
18591024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗山 洋 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20403181)
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研究分担者 |
船橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60243234)
中村 正 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90252668)
木原 進士 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20332736)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,890千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | グリセロール / アクアポリン / FIP / 栄養制御 / 心臓 / 糖尿病 / 肥満 |
研究概要 |
我々はヒトゲノムプロジェクトの一貫としてヒト脂肪組織発現遺伝子プロファイルを作成し、それに基づき新規の脂肪組織特異的遺伝子をクローニングしてきたが、脂肪組織で高発現し、摂食状態の変化に伴いその発現が大きく変化する遺伝子、つまり栄養制御を強く受ける遺伝子は肥満や生活習慣病の発症に深く関わっている可能性が推測される。アクアポリンアディポース(AQPap)ならびに今回クローニングした新規遺伝子、Fasting Induced Protein(FIP)の両分子は脂肪組織で高発現し、絶食により、それらの発現が著明に増加する。我々はAQPapが実際に脂肪細胞グリセロールチャネル分子として機能し、生体でのグリセロール代謝のKey分子の一つであることやAQPap欠損マウスが肥満を呈することを報告した。当該研究機関内において、我々は心臓でのAQPapの働きならびにグリセロール代謝の解明を試みた。AQPapは脂肪組織だけでなく心臓にも発現することや、AQPapノックアウトマウスが心肥大を呈することを確認した。さらに、同ノックアウトマウスにおいては心臓でのグリセロール取り込み低下が認められ、グリセロール代謝を介した何らかの代謝異常の存在することが推測された。 次にもう一つの分子であるFIPについて、細胞ならびに動物実験においてFIPmRNA発現はインスリンにより負に制御されていることを見出し、FIPアデノウィルスを作成し、糖代謝に及ぼす影響を検討した。FIPアデノウィルスのマウス静脈内投与により、糖負荷後ならびに摂食後において血糖値の有意な低下が認められ、FIPが糖代謝において重要な役割を果たしている可能性が推測された。 以上より両分子の研究成果はさらなる代謝学の進歩に貢献するものと考えられた。
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