研究課題/領域番号 |
18591176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
内野 茂夫 国立精神・神経センター, 神経研究所・代謝研究部, 室長 (30392434)
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研究分担者 |
岡本 伸彦 大阪府立母子保健総合医療センター, 調査企画部, 参事 小児科医 (30416242)
久保田 健夫 山梨大学, 医学工学総合研究所, 教授 (70293511)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 小児自閉症 / SHANK3 / 22q13.3欠失症候群 / 遺伝子診断 / ゲノム / 広汎性発達障害 / シナプス / FISH / Shank3 |
研究概要 |
本研究の目的は、自閉症の神経病態を神経細胞の発達・シナプス形成異常と捉え、シナプス機能分子をコードするSHANK3遺伝子に着目し、その異常を分子レベルで解析することにより小児自閉症の神経病態を解明することにある。そこで、本研究では、まず百数十例の自閉症患者において、SHANK3特異的プローブを用いたFISH解析を行った。その結果、6例の患者にSHANK3遺伝子の欠失が確認された。これらのうち4例が22q13.3欠失症候群、残り2例がring22症候群であった。さらに、SHANK3遺伝子が欠失している22q13.3欠失症候群と類似の症状を示すが欠失がみられない患者127例について、SHANK3遺伝子(全21exonと一部のintron)の配列を解析した。その結果、SH3領域をコードする11番目のexon直下流に存在する2つのGCリピート(各10ベース)において、1つ欠失している患者1例および1つ挿入され3リピートである患者3例を見出した。また、SH3領域近傍で6アミノ酸が欠失している患者1例、PDZ領域でアミノ酸変異を伴う患者1例を見出した。これら全ての変異は228人の健常人では検出されなかった。これまで、SHANK3遺伝子の欠失による自閉症の症例は数多く報告されているものの、変異に関してはほとんど報告されていない。本研究で、22q13.3欠失症候群と類似性を示す小児自閉症患者の中の約3%(4例/127例)に同一領域で変異を見出したことは、非常に意義深い。今後さらなる解析を進めることで、SHANK3遺伝子の異常に基づいた自閉症の新規診断法の開発、さらには、自閉症の病態が明らかになると考えられる。 本研究課題における全ての実験は、倫理委員会の承認のもと行った。
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