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間葉系幹細胞による移植片対宿主病の予防および治療法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591195
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

鈴木 信寛  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (50216420)

研究分担者 畠山 直樹  札幌医科大学, 医学部, 助教 (40404660)
山本 雅樹  札幌医科大学, 医学部, 助教 (80404664)
堀 司  札幌医科大学, 医学部, 助教 (20398324)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,880千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード移植・再生医療 / 間葉系幹細胞 / 移植片対宿主病 / マウスモデル
研究概要

生後約8週のC57BL/6マウスの脛骨および大腿骨より骨髄細胞を採取し,前日に8.5Gy照射されたBALB/cマウスの尾静脈より2x10^7細胞を注入したところ移植片対宿主病(GVHD)を発症するも長期生存することを確認した。重症GVHDマウスモデルを作成するために、C57BL/6の脾細胞を各種細胞数に調整して、骨髄細胞と同時にBALB/cマウスに注入することにより種々の重篤度のGVHDを発症するモデルを確立した。間葉系幹細胞(MSCs)のGVHDに対する予防または治療的効果を検討するために、ドナーであるC57BL/6骨髄からMurine MesencultにてMSCsを樹立した.骨髄細胞を培養し、adherentcellの継代培養を続けることにより安定したMSCs培養系が確立された。樹立したMSCsの性質を細胞表面マーカーをフローサイトメーターにて検討したところCD45-,CD11b-,Sca1+,CD44+であり、また脂肪細胞、骨芽細胞に誘導され、MSCsであることを確認した。作製した種々の重篤度を示すGVHDモデルマウスに5〜10x10^5MSCsを骨髄移植同日、骨髄移植翌日など細胞数、骨髄移植とのタイミングを種々変えて移植した。すべてのマウスは、移植後28日まで観察した。観察項目は(1)体重(2)臨床的GVHD症状スコア(3)死亡日(4)死亡した場合はGVHD主要臓器を採取し病理学的所見を観察した。さらに堀らが新たに見出したGVHDバイオマーカー候補であるCCL8の血漿濃度を定量した。CCL8血漿濃度定量に当たっては新たにマウスCCL8由来合成ペプチドを4種類作成しキャリアを結合後各3匹の家兎に免疫し、抗体化を免疫ペプチドに対する結合性で検討した。得られたポリクローナル抗体のすべての組み合わせを検討し、感度特異度がもっとも良好な組み合わせの抗体を用いてELISA(enzyme linked immunosorbent assy)を構築した。本ELISAの最小検出感度は約70pg/mLであった。このELISAにてGVHD発症マウスおよびシンジェネイク骨髄を移植したコントロールマウスでの血漿濃度を検討したところ骨髄移植後7,14,21,28日いずれの時点でもGVHDマウスモデルにおいてCCL8がコントロールマウスに比較して10倍以上検出された。しかし今回作成した重症GVHDマウスモデルでは、hyper-acute GVHDとなるため、MSCs投与のみではGVHDによる死亡率の減少、臨床症状の軽減、血漿CCL8濃度の低下などの明らかな効果は認められなかった。MSCs細胞数、投与時期、補助療法などをさらに検討する必要があることが示唆され、現在準備中である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] CCL8 is a potential molecular candidate for the diagnosis of graft-versus-host disease2008

    • 著者名/発表者名
      Hori T, et. al.
    • 雑誌名

      Blood 111

      ページ: 4403-4412

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] CCL8 is a potential molecular candidate for the diagnosis of graft-versus-host disease2008

    • 著者名/発表者名
      Hori, T., et. al.
    • 雑誌名

      Blood 111

      ページ: 4403-4412

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] CCL8 is a potential molecular candidate for the diagnosis of graft-versus-host disease.2008

    • 著者名/発表者名
      Hori T, et. al.
    • 雑誌名

      Blood 111

      ページ: 4403-4412

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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