研究課題/領域番号 |
18591258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石河 晃 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (10202988)
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研究分担者 |
木村 佳史 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10306772)
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90212563)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 天疱瘡 / 電子顕微鏡 / 細胞接着 / デスモグレイン / 免疫電顕 / デスモソーム / 棘融解 / 水疱症 / 病理学 / デスモソース |
研究概要 |
天疱瘡は表皮細胞間に対する自己抗体により引き起こされる自己免疫性水疱症で、尋常性天疱瘡(PV)と落葉状天疱瘡(PF)に分類されている。今回の研究目的は、電顕的手法を駆使して抗Dsg1抗体により引き起こされるPFの水疱発症機序を解明することにある。初年度はPV、PFの病変を多数例、電顕的に検討し、患者の自己抗体プロフィールに基づき所見を整理し、抗Dsg1抗体が存在することによって生じる形態学的変化を明らかにすべく、解析を行った。その結果、水庖形成はデスモソームの半割から始まり、ケラチン線維の核周囲への退縮がそれに続くと考えられた。近年提示された基底細胞が収縮するという説は否定的と考えられた。次年度はさらに正常ヒト皮膚を基質として金コロイド免疫電顕法を施行し、検討を加えた。しかしながら、抗原が樹脂包埋でマスクされてしまうため、局在の同定まで至っていない。手法を変えて引きつづき検討中である。これと平行して、犬のPFの電顕的解析を行い、免疫電顕を施行した。その結果、犬血清はデスモソーム部分と反応することが明らかとなり、その過半数は細胞質内に対する抗体であった。その反応部位は抗デスモプラキン抗体との二重染色でほぼ重なることと、免疫ブロットで血清中にデスモプラキンと同じ分子量の蛋白を認識していることから、細胞質内抗体はデスモプラキンを認識しているものと思われた。培養ケラチノサイトにて包埋前免疫電顕法を施行したところ、隣り合う細胞の突起間に抗体の沈着がみられ、ヒトPF血清反応部位と共存していることが明らかになった。これらの血清は免疫沈降法で犬デスモグレイン1と反応しないことから、自己抗体の標的抗原はそれとは異なる分子である可能性も示唆された。
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