研究課題/領域番号 |
18591263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
榎原 智美 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 講師 (20203648)
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研究分担者 |
熊本 賢三 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 教授 (20141509)
松田 純子 東海大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (60363149)
鈴木 邦彦 東海大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (30384895)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 皮膚感覚 / 有髄神経線維 / 三叉神経 / 脱髄 / 共焦点顕微鏡 / 三次元構造解析 / 電子顕微鏡 / メルケル終末 / PGP9.5 / 皮膚感覚神経 / 三叉神経系 / F4 / 80 |
研究概要 |
皮膚では、C線維を除く感覚終末および表情筋の運動終板は、有髄線維に由来する。本研究で用いた2種類の脱髄モデルマウスは、ガラクトシルセラミダーゼ活性の遺伝的異常を示す。ガラクトシルセラミドは、ミエリンの主要な構成脂質であり、モデル動物は、生後、全身性に脱髄が進行し、短寿命を示す。末梢神経では、従来、神経線維束の病理はよく追究されているが、作用部位である神経終末に注目した知見は極めて乏しい。 本研究では、twitcherマウス(Twi)とサポシンAノックアウトマウス(SAKO)の橋から三叉神経節を経て鼻部洞毛部皮膚に至る一連の組織を、寿命週まで経時的に採取し、共焦点顕微鏡と透過型電顕を用いて神経要素を観察し、形態解析した。Twiでは、1週目の眼窩下神経で異常所見が観察され、これ以後、脱髄を主とする病理所見は、概して末梢側が中枢側に先行した。一方、皮膚神経終末の形態は、末期までよく保たれるものが多く、髄鞘の被薄化、泡沫化や、グロボイド様細胞の浸潤など、脱髄像が甚だしい有髄線維の先端でも、ほぼ正常な神経終末が認められた。また、神経束上のF4/80陽性樹状細胞の肥厚と浸潤は、3週目までは、皮下深層より末梢側では少なかった。なお、4週目以降、一部の洞毛では、棍棒状終末の先端部の膨隆、槍型終末やメルケル終末の一部の変形と脱落などが、電顕的にも確認された。運動終板は、光顕的には大きな形態変化は認められなかった。末期のSAKOでは、終末で形態を維持するものも多かったが、変性度の大きいものもあった。本研究は、脱髄神経疾患における、脱髄の進行状況とともに皮膚神経の形態変化に着目し、中枢から末梢終末までを俯瞰的に検索した。中枢側の有髄線維に脱髄が生じ、信号の伝導遅延が予測されるにもかかわらず、受容部である神経終末は、形態を維持することが示唆された。多くの病理学的所見のみならず、神経形態維持機構の一端を明らかにできたことは、成果が大きい。(論文投稿中)
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