研究課題/領域番号 |
18591264
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
岡本 祐之 関西医科大学, 医学部, 助教授 (10142291)
|
研究分担者 |
水野 可魚 関西医科大学, 医学部, 助手 (90351543)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | サルコイドーシス / 肉芽腫 / ACE / 単球 / アンギオテンシン-II / アンギオーテンシンII / アンギオテンシンII |
研究概要 |
新鮮単球よりも培養単球やConA刺激単核球培養上清で誘導した多核巨細胞のおいてその発現が亢進していた。しかし、RT-PCR法によるACEmRNAの経時的な発現を確認することはできなかった。また、培養細胞液中のACE活性は微量であり、種々の培養条件による差は認めなかった。細胞内のACEはFluorometric assay(Hip-His-Leu, Z-Phe-His-Leu-His-Leu遊離)にて検出されなかった。次に単球培養液中のAng-II濃度を経時的にRadioimmunoassayで測定したところ、培養後3日まで経時的に増加していた。この上昇はACE阻害剤であるカプトリルの培養系への添加により抑制された。多核巨細胞誘導上清であるConA刺激単核球培養上清による単球のACE発現亢進機序を検討するために新鮮単球を同培養上清で培養し、ACEの発現に関するシグナル伝達機構阻害剤であるcalphostinC (PKC阻害剤)、wortmannin (PI3K阻害剤)、UO126(p42/p44MAPK阻害剤)、PP2(Src kinase阻害剤)で処理したところ、ACEの発現が抑制された。また、新鮮単球にサルコイドーシスに有効で、多核巨細胞誘導抑制薬であるトラニラスト、アロプリノールを上記ConA刺激単核球培養上清とともに添加し、単核球の経時的なACE発現を検討したところACEの発現が低下した。 次に、ACEによって生成されたAng・IIがCD14+CD16+単球に免疫学的影響を及ぼすか検討した。M・CSF/IL・10あるいはTGF・・/IL・10にて新鮮単球を培養すると、3日後にはCD14+CD16+単球が強く誘導されたが、Ang・IIを添加すると、CD14+CD16+単球への誘導が抑制された。また、Ang・II刺激単球のin vitroでの遊走能については、monocyte chemoattractant protein・1 (MCP・1)に対する遊走能が抑制された。
|