研究課題
基盤研究(C)
肝細胞癌(肝癌)は肝硬変を基盤として多段階的に発生することが多い。この過程での血管新生抑制は肝癌の発生や進展を抑制することが期待される。実験的転移性肝癌に対するサリドマイドによる抗血管新生効果についての生体顕微鏡によるin vivo研究を行った。その結果、サリドマイドは微小な肝転移形成期に腫瘍血管新生を阻害しその発達を抑制することが確認されが、腫瘍血管の形態や抑制時期はその発育段階でことなることが示唆された。臨床例でVEGFとその関連分子の発現(angiogenesis)と前癌病変の悪性転化の関連を免疫組織化学的に検討した。前癌病変と考えられるdysplastic nodule(DN)における毛細血管化した領域と異常筋性血管の増加は、DNの早期の悪性転化を表すものであると考えられ、これらの領域においてVEGF、Flk-1、HIF-1αの発現レベルが上昇することが、類洞毛細血管化や異常筋性血管数の増加に関与していると考えられた。すなわち、人肝癌ではDN内に血管新生因子による新生血管誘導が部分的に生じそれが全体的な悪性化に進展する過程が考えられた。肝細胞癌に対する肝動脈塞栓療法への血管新生抑制因子の応用の基礎的検討を目的として、血管新生因子であるbFGF含有ハイドロゲル粒子を作成し、肝内直接注入による血管新生誘導の可能性を検討した。これをrat肝内に直接開腹下に18G針で注入し局所の血管新生の有無を検討したが明らかな変化は認められなかった。今後技術的検討を継続する。血管新生がDNの肝癌への進展に深く関与していることが明らかにされたので、この目的で乏血性境界病変内に発生する微小な多血性巣(明らかな肝癌)の早期診断法を検討した。その結果、multi-detector row CTによるdynamic CTとdynamic MRIがこの目的で有用であることが示された。
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