研究課題/領域番号 |
18591338
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 茂樹 名古屋大学, 医学部, 教授 (20184658)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | マルチスライスCT / 多断面再構成画像 / 胆膵領域 |
研究概要 |
16列マルチスライスCTで胆膵領域の多相造影CTを施行した画像の造影効果を評価して、60歳以上の患者において約10%造影剤量を減量しても60歳未満の患者と比べて造影効果に差がなく、かつ、同量の造影剤量を投与した場合に膵実質造影効果が過剰であると評価される症例が増えることを明らかにし、高齢者で造影剤を軽減できることを示した。 16列マルチスライスCTで検出器厚0.5mmor1mmを用いて胆膵領域の多相造影CTを施行して得たvolume dataから50%オーバーラップさせた1mm厚画像を再構成し、この再構成画像から作成される高分解能の多断面MPR画像の有用性を検討して、下記の知見を得た。1.多断面MPR画像と水平断像を用いて主膵管と胆管のwater densityを呈する部分が膵実質内で合流しているか否かを評価することにより膵胆管合流異常の診断が可能であることを明らかにした。2.主膵管に沿った多断面のcurved MPR画像を併用することによって、水平断像単独の評価に比べて主膵管の描出能と切除可能であった膵管癌の診断能が有意に改善することを多数の読影者を用いた読影実験によって明らかにした。3.検出器厚0.5mmを用いて良好な早期動脈相を得ることができ、この画像は膵周囲の小動脈を90%以上描出できることを示した。 検出器厚0.5mmで得た早期動脈相のデータから50%オーバーラップさせた0.75mm.1mm,2mm厚画像を再構成し、これらの画像から作成したCT arteriographyの画質を評価して、0.75mm厚画像を用いることにより最も良好なCT arteriography像が得られることを明らかにした。
|