研究課題/領域番号 |
18591347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
菅 一能 山口大, 医学部附属病院, 助教授 (90171115)
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研究分担者 |
松永 尚文 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40157334)
藤田 岳史 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (50335733)
清水 建策 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (80363109)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,350千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / センチネルリンパ節 / CT / リンパグラフィ / 造影剤 |
研究概要 |
本年度は、基礎実験として、健常犬5頭においてCTリンパグラフィを行ない、口腔粘膜や舌への造影剤注入部からのリンパ路が明瞭に描出される必要最小量の造影剤の量と撮像時間および造影剤のヨード濃度によるリンパ路の描出のされ方の違いを検討した。その結果、1-2mlの造影剤(イオパミドル370)を注入し、注入直後にCT撮像することで、リンパ路が明瞭に描出されることを確認した。 臨床的検討では、当施設の口腔外科で手術が行なわれる予定の早期頭頸部癌患者の13例に、CTリンパグラフィ施行に伴う可能性のある副作用と対処法について十分に説明し、インフォームドコンセントを得た上で、2mlの造影剤(イオパミドル370)を腫瘍周囲粘膜下組織に注入し、CTリンパグラフィを行ない、リンパ節隔清を行ない、本法によるセンチネルリンパ節生検の有用性と正確度を検討した。また、造影されたリンパ路の解剖学的走行を客観的に判り易く表示するため三次元CT像の検討した。 その結果、全例で、安全にCTリンパグラフィが行なわれ、センチネルリンパ節が描出され同定できた。範囲を絞ったマキシマムプロジェクション法による三次元CT像により、リンパ路を明瞭に描出し得た。隔清されたリンパ節の病理組織標本の検討では、1例においてセンチネルリンパ節のみに微小転移、他3例ではセンチネルリンパ節と他の遠隔リンパ節に転移が認められ、残りの9例では、センチネルリンパ節と他の遠隔リンパ節ともに転移は認められず、本法によるセンチネルリンパ節生検により、正しく頸部リンパ節群の転移の有無を反映しえる可能性が示された。 現在、上記の研究成果をまとめ、欧文誌(Radiology)に投稿するため、準備を進めている。
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