研究課題/領域番号 |
18591390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岩田 和朗 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00201343)
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研究分担者 |
川崎 廣吉 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10150799)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Ir-192 / Pd-103 / I-125 / Au-198 / thermoluminescent sheet / brachytherapy / dosimetry / multicore CPU / brachy therapy / radiation therapy / image distortion |
研究概要 |
TL-シートは厚さ0.2mmと0.4mmの2種類を使用し研究用密封小線源Ir-192から9mm以内の範囲で線量分布測定を行い、radiochromic filmと比較した。その結果、線源のごく近傍では厚さ0.2mmのTL-シートで差9%以内となり良い一致が得られた。しかし、厚さ0.4mmのTL-シートでは線源から1mm以内で差が20%以上となり、線量分布勾配が急峻な場合、厚いTL-シートは精度が悪くなることが分かった。線源から4mm以上離れた領域では、厚さ0.4mmのTL-シートでradiochromic filmとの差は5%以内となり良い一致が得られた。 Pd-103(Model200)の場合、TL-シートから得られたanisotropy functionはMonte Carloと比較したところ、5mmで10%,10mmで7.5%以内で一致した。Pd-103、I-125(Model6711)およびAu-198(ゴールド、グレイン)近傍の線量分布を比較した。線源から10mm以内では、線量分布勾配はPd-103、I-125,Au-198の順で大きくなったが、10mm以上離れると急激に減少した。線量に関して、線源から2.5mmのところでPd-103はI-125に対して最大1.3倍,Au-198に対して1.8倍大きくなり、線量分布の観点からPd-103はより理想的な線源と考えられる。 また、オペレーティンシステムにLinuxを用いた従来の逐次プログラムを、OPENMPIにより並列処理化を行った。その結果、CPUのコア数と比例関係に近い処理速度が得られ、システムの性能の向上が期待できる。
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