研究課題/領域番号 |
18591408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | (財)田附興風会 (2007) 京都大学 (2006) |
研究代表者 |
八隅 秀二郎 財団法人田附興風会, 医学研究所・第3研究部, 研究員 (60332722)
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研究分担者 |
江川 裕人 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40293865)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,450千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 生体肝移植後胆道合併症 / 十二指腸乳頭機能不全 / 肝切除術 / 生体肝移植術後胆道合併症 / 生体肝移植 / 胆道合併症 |
研究概要 |
[背景と目的] 生体間移植後胆道合併症は生体肝ドナーおよびレシピエントの術後に、それぞれ7.5%および30%に発生しており大きな問題となっている。一方、胆嚢管、左右肝管、総胆管には十二指腸乳頭筋を弛緩させる神経が走っていると考えられている。本研究では肝切除術が十二指腸乳頭機能に及ぼす影響を解明することを目的とする。 [対象と方法] 平成19年4月から平成20年3月までに京都大学病院にて行われた右葉もしくは左葉肝切除術10症例および生体肝移植患者5例を対象とした。肝切除群では胆嚢管に加えた小切開孔より5Frのトランスヂューサー(Unisensor AG社製,スイス)を挿入し胆嚢切除前、胆嚢切除後、肝切除後に引き抜き法で十二指腸乳頭圧を測定した。生体肝移植群では胆嚢切除後に胆嚢管断端から総胆管切除前、総胆管切除後、胆道再建前に測定した。 [結果] 肝切除群では胆嚢管切除前、胆嚢管切除後、左葉もしくは右葉切除後の十二指腸乳頭圧はそれぞれ9.1±3.8、20.1±15.5、20.9±13.3mmHgであり、胆嚢管切除後および左葉もしくは右葉切除後で有意に十二指腸乳頭圧の上昇を認めた。しかしながら生体肝移植群では胆嚢管切除後、総胆管切除後、胆道再建前でそれぞれ17.3±7.5、12.4±4.0、12.8±4.1mmHgであり、いずれにも有意差は認めなかった。術後胆道合併症および急性膵炎はいずれにも認めなかった。 [結語] 胆嚢管もしくは胆管切除で十二指腸乳頭圧は上昇するが、胆嚢管に肝管もしくは総胆管切除による相乗効果は認められなかった。胆道合併症との因果関係を証明するためにはさらなる症例の蓄積が必要である。
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