研究課題/領域番号 |
18591426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター) |
研究代表者 |
圷 尚武 国立病院機構千葉東病院, 臨床研究センター, 再生医療研究室長 (00344979)
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研究分担者 |
剣持 敬 国立病院機構千葉東病院, 臨床研究センター, センター長 (50215133)
丸山 通広 (丸山 道広 / 丸山 通弘) 国立病院機構千葉東病院, 臨床研究センター, 臓器保存研究室長 (40399754)
西郷 健一 国立病院機構千葉東病院, 臨床研究センター, 先端医療技術開発研究部長 (60323424)
大月 和宣 国立病院機構千葉東病院, 臨床研究センター, 実験治療開発研究室長 (50399755)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 外科 |
研究概要 |
I型糖尿病における根本的な治療法として膵島移植が行われ初めているが、ドナー不足による移植症例数が少ないことが問題である。現在、分離膵島数が少ないなどの理由で移植に使用されなかった膵島は、凍結・保存されているが、解凍後の膵島の破壊や機能の低下が大きく、実用にはまだ問題がある。そこで、提供された膵島を有効に使うための手段として、膵島の凍結・保存法の確立が重要であり、本研究は、その確立を目的とした。 昭和炭酸株式会社膵島凍結装置開発研究チームとの共同で新たな膵島凍結装置の試作品を開発した。この装置は、膵島懸濁液を微粒子にして超低温内のチャンバー内で瞬時に凍結させることを可能としたものである。これにより、溶液中のすべての膵島を膵島構造・膵島機能を維持したまま、均一に同一条件で凍結することが可能となる。膵島培養液を使用した凍結実験では、直径約0.5mmの均一な凍結粒子が形成され、採取率が80%と良好な成績であった。しかし、膵島懸濁液においては膵島凍結粒子の作成が不十分であり、試料の取り出しが不便で試料が内壁に付着し回収効率が下がる、凍結膵島の回収時に温度が上昇し一部解凍してしまう、などの問題があった。凍結膵島を取り出しやすいように回収容器を着脱式にしたところ、内壁温度の上昇が認められ、着脱式の回収容器の間隙から冷気が漏れる、凍結膵島の回収率や凍結が十分に出来ないなどの問題が新たに起こった。現在、凍結膵島作成装置の内壁を二重にして断熱をはかり、装置内部の温度を下げるなどの改良を加えて実験を行っている。実際に膵島の凍結に使用するためにはまだ装置の改良が必要であると考えられる。今後、これらの問題を解決し、よりよい膵島凍結・保存法の開発を進めてゆく予定である。
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