研究課題/領域番号 |
18591465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
武田 茂 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50403671)
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研究分担者 |
岡 正朗 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70144946)
高島 元成 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40420525)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | プロテオミクス / 食道癌 / LC-MS / M / tropomyosin |
研究概要 |
(背景・目的)食道癌の発癌および進行に関係するタンパク質を解析し血清自己抗体の検出法であるPROTEOMEXの手法により、血清蛋白自己抗体を検索して新しい診断マーカー、治療法、予後診断システムの確立を得る。 (方法)初回治療で外科的切除を行った食道扁平上皮癌16症例の切除標本の癌部、非癌部それぞれから蛋白質を抽出し、2次元電気泳動により分離した。癌部と非癌部の蛋白スポット発現を比較し、増強または減弱するスポットを質量分析器LC-MS/MSを用いて分析し、ペプチドマスフィンガープリンティング法により同定した。 (結果)癌部で発現が増強する蛋白スポットは、tropomyosin alpha 4 chain(TPM4)、 transgelin、 pyruvate kinase Mlisozyme、減弱する蛋白スポットは、tropomyosin beta chain、annexin A1、14-3-3 protein sigma、 serotransferrin precursor、 serum albumin precursorと判明した。Immnunoblot分析ではTPM4、 pyruvate kinase Mlisozymeの増強、14-3-3protein sigmaの減弱が確認された。特にTPM4は全例で増強が確認された。免疫組織染色でも癌細胞でTPM4、pyruvate kinaseの増強と14-3-3 protein sigmaの減弱が確認された。TPM4は癌細胞周囲の線維芽細胞でも増加していた。 (考察)TPM4は細胞骨格安定作用を持ち、今回の免疫染色では癌細胞とその周囲の線維芽細胞でも増強があることから、細胞形態の変化と周囲増殖へ何らかの影響を及ぼすと考えられた。今後、TPM4が分化度、癌細胞の浸潤度などの進行度との関係、血清での増減、血清抗体の増減を検討することにより有効なマーカーとしての検討が必要と考えられた。
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