研究課題/領域番号 |
18591472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
桑原 義之 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90225326)
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研究分担者 |
木村 昌弘 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50336682)
石黒 秀行 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10363920)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,810千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | miRNA / 食道癌 / miR-21 / microRNA / mir-21 |
研究概要 |
1.miRNAの発現プロファイルの作製 当初の予定では、マイクロアレイを用いて、プロファイルの作製を行う予定であったが、マイクロアレイはやや高価であり、qualityも落ちると思われたことから、約40症例の食道癌臨床検体をTaqman RTPCRにて73種類のmiRNAの発現を定量した。miR-21、miR-25、miR-27b、miR-129、miR-130b、miR-139は、癌部で発現上昇の傾向がみられた。miR-34bは一部症例では、正常部に全く発現がみられず、癌部のみで発現がみられた。 またmiR-23a、miR-26a、miR-27b、miR-96、miR-128b、miR-129は発現の高いものは予後不良であった。Has-miR-21のターゲット遺伝子としてPLAG1、p85α(PIK3R1)が候補として挙げられており、has-miR-34bのターゲットとして、DLL1が挙げられている。次にLightCyclerを用いて、臨床検体のmiRNAのターゲット遺伝子の遺伝子発現を定量し、臨床病理因子などとの関連性を検討した。その中でPIK3R1は腫瘍部高発現群にて予後不良であった。さらに、DLL1の発現も予後と関連がみられ、発現低下群で予後不良であった。 2.miRNAの解析 miR-21に関して、vectorを用いた発現解析実験とRNAi法を用いた発現抑制実験を食道癌細胞株を用いて行った。その結果、miR-21を発現させると腫瘍が増殖し、inhibitorを用いて発現抑制すると腫瘍の増殖抑制が起こった。このため、mir-21は治療のターゲットとして有用であると思われ、今後治療の応用を目指し、vivoでの実験を行い、さらに解析を進める予定である。 さらに、miR-34b、miR-139、miR-129に関してもinhibitorを用いた実験を行ったが、現在までには有意な差は得られなかった。
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