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早期胃癌に対する究極の機能温存術式を目指して-胃周囲間膜全割による微小転移の検出

研究課題

研究課題/領域番号 18591483
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関杏林大学

研究代表者

長尾 玄  杏林大学, 医学部, 医員 (60407012)

研究分担者 阿部 展次  杏林大学, 医学部, 講師 (40266747)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,480千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード胃癌 / 微小転移 / 間膜内癌細胞 / 全割 / 免疫染色 / 胃周囲間膜 / 微少転移
研究概要

1.研究の目的
我々が独自に行っている内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)とsentinel node navigationによる腹腔鏡下リンパ節郭清術(LLD)併用療法には解決しなければならない問題が存在する。リンパ節(LN)周囲の癌細胞の存在である。目的は胃間膜全割にてこれらを検索し新たな知見を得ること、過去の胃癌症例リンパ節ブロックの再検索により生存率や再発率との関連を明確にすることである。LN周囲の癌細胞を間膜内癌細胞(cancer cell spread in mesogastrium:CSM)と定義した。存在形式により脂肪織内(sct)、リンパ管内(ly)、脈管内(v)、転移陽性LN周囲への癌浸潤(ext)に分類した。
2.研究実績
(1)間膜全割による検討
全割検索した34例中3例にCSMを認め、原発巣はいずれも進行癌であった。広範囲から多様なCSMが検出され、進行癌のリンパ節郭清の際に注意を払う必要がある。
(2) 過去の症例の検討
深達度sm-ssの胃癌144例のLNブロックを再検索した。深達度はsm 67,mp 23,ss 54、ステージはIA 46,IB 45,II 30,IIIA 9,IV 14、組織型は分化型10,未分化型44であった。23例(16%)にCSMが検出され、ステージはIB 2,II 8,III 3,IV 10であった。ext 15,ly14,v 3,sct 2(重複有り)であった。.進行癌29%、sm癌1.4%でCSM陽性であった。CSM陽性例は有意に腫瘍径が大きく、深達度も深く、ステージも高く、LN転移,リンパ管侵襲,静脈侵襲,腹膜播種,肝転移などの陽性例が多かった。根治切除後の累積5生率はCSM陽性例で有意に不良であった(91% vs. 60%, P=0.01)。CSMは多変量解析にて静脈侵襲,LN転移と共に独立した予後因子として抽出され(P=0.04)、補助療法の必要性を考慮する指標となりうる。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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