研究課題/領域番号 |
18591502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
今村 宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00283268)
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研究分担者 |
長谷川 潔 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20292906)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肝阻血再潅流傷害 / 間歇的流入血遮断 / preconditioning / 肝切除 / apoptosis / 外科 / 細胞・組織 / 阻血再潅流傷害 / 間歇阻血 / プレコンディショニング / プレコンデイショニング |
研究概要 |
肝切除中の出血は術後の合併症や長期予後低下の危険因子である。そのため、肝切離中に流入血血行遮断を施行して出血量を軽減させる操作は広くおこなわれている。これらの操作は理論的には肝阻血再潅流傷害を惹起させるため、その予防または軽減のために、間歇的血行遮断とpreconditioningの二通りの方法が実際の臨床上で行われている。しかし、これらのどちらの方がより効果があるかについては結論が出ていない。本研究ではラット肝温阻血再潅流傷害のモデルを用いて、これらの二つの方法を単純連続血行遮断群と比較して検討した。肝70%肝阻血60分のモデルを用いて再潅流後3時間の時点でラットを犠牲死させて種々の肝障害の指標を計測した。すなわち血清中ALT値、胆汁流量、肝組織中のGSH含量、apoptosisの誘導の比率、HE組織染色における肝壊死巣の範囲である。計測されたほぼ全ての肝障害の指標で間歇阻血法は肝障害の程度を軽減させていた。さらに間歇阻血法において、阻血時間と間歇再潅流時間の比率を一定にて検討した場合、サイクル時間が短い方が肝保護効果はより強かった。これに対してpreconditioning法は今回の条件下では、一部の肝障害の指標については肝保護的な役割を果たしていたが、他の指標では効果は認めなかった。間歇的血行遮断法はpreconditioning法に比較して肝温阻血再潅流障害を軽減させるより頑健なモデルである。
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