研究課題/領域番号 |
18591517
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
杉田 裕樹 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30398218)
|
研究分担者 |
馬場 秀夫 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (20240905)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | NO(一酸化窒素) / IRS-1 / IGF / insulin / ユビキチン / Akt / 膵癌 / GSK3 / insulin receptor substrate-1 / ユビキチン化 / 膵癌細胞 / insulin like growth factor-1 / 一酸化窒素(NO) |
研究概要 |
(1)癌細胞において、NOによるIGF-R/IRS-1/PI3-K/Akt系シグナルおよびMAPKシグナルへの効果 膵癌細胞MIAPaCa-2においてNO donorはIGFシグナルおよびinsulinシグナルを、IRS-1,Akt,GSK-3のレベルにおいて抑制した。一方NO donorによってErkのリン酸化は活性化した。 (2)NOによるIRS-1のユビキチン化 膵癌細胞において、proteasome inhibitorはNOによるIRS-1のdegradationを抑制したことから、膵癌細胞においてNOはIRS-1のユビキチン化と蛋白分解に関与している可能性が示唆された。IRS-1のdelation mutantを作成し、NOによる蛋白分解に重要な部位を同定した。 (3)NOの癌細胞増殖へ影響 膵癌細胞MIAPaCa-2においてIRS-1安定発現株、およびIRS-ldominant negative安定発現株を樹立しIGFシグナルおよびNOによる増殖抑制についてコントローと比較した。IRS-1安定発現株はコントロールと比べIGFシグナルが活性化し、細胞増殖も早く、IRS-1 dominant negative安定発現株はコントロールと比べIGFシグナルが抑制され細胞増殖も遅かった。NOによる増殖抑制効果はIRS-1安定発現株で最も高かった。 <まとめ>これらのことより膵癌細胞においてNOはIRS-1発現を抑制等によってIGFシグナルを抑制することで細胞増殖を抑制している可能性が示唆された。
|