研究課題/領域番号 |
18591526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石渡 俊行 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90203041)
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研究分担者 |
内藤 善哉 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237184)
工藤 光洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (20256978)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,290千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | Lumican / 膵臓癌 / 細胞増殖因子 / 糖鎖 |
研究概要 |
Lumicanは小型ロイシンリッチプロテオグリカンの一種で、カルチノイド腫瘍、乳癌、大腸癌、神経内分泌癌、子宮頸癌、膵臓癌などにおいて、その過剰発現が報告されている。乳癌組織において癌周囲のlumican発現が組織学的分化度、エストロゲン受容体の発現や発症年齢と関連し、進行大腸癌においては、lumicanの癌細胞における発現が158例中99例(62.7%)に認められ、リンパ節転移の広がりや癌の深達度と関連する傾向があることが明らかとなった。膵臓癌培養細胞系(PANC-1,MIAPaCa-2,KLM-1,Capan-1,PK-1,PK-8)において、lumican mRNAとlumicanタンパクの発現がみられた。膵臓癌細胞内のlumicanタンパクは分子量37-100kDであったが、培養液中のlumicanは主に60-70kDであった。膵臓癌組織ではlumicanは53例中30例(57%)の癌細胞に局在がみられ、53例中36例(68%)の間質組織に局在が認められた。膵臓癌細胞にlumicanが陽性の症例では、臨床病理学的因子との関連はみられなかったが、陰性例に比べ予後が良い傾向がみられた。一方、間質組織のlumicanの局在と女性、進行度、後腹膜浸潤、十二指腸浸潤、切断端での癌陽性には有意な関連がみられ、間質にlumicanが局在している症例では間質のlumican陰性例に比べて予後が悪い傾向がみられた。これらの結果より膵臓癌においては、癌細胞内におけるlumicanと癌周囲の間質組織におけるlumicanは異なった糖鎖を有しており、間質内の60-70kDの分子量を示すlumicanが癌細胞の浸潤や予後に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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