研究課題/領域番号 |
18591535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加賀 基知三 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (80224335)
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研究分担者 |
樋田 泰浩 北海道大学, 病院, 特任講師 (30399919)
近藤 哲 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30215454)
宮本 正樹 北海道大学, 病院, 助教 (40333611)
樋田 京子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40399952)
七戸 俊明 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70374353)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 癌 / EPC / PBMC / 血管新生 / 腫瘍マーカー / 血管内皮前駆細胞 / 末梢血 / 腫瘍血管内皮細胞 |
研究概要 |
血管内皮前駆細胞(EPC)は腫瘍の血管新生において重要な役割を持つと考えられている。EPCは宿所骨髄から放出され、血行性に腫瘍に到達して新生血管を構築していると考えられ、腫瘍細胞がメディエーターを分泌することで、この作用を促進していることが予想される。本研究ではこの機序を明らかにすると同時に、EPCおよびそのメディエーターを検出することで、担癌患者の再発などを診断する腫瘍マーカーとしての意義を明らかにすることである。本研究では、血管新生阻害因子を導入した細胞株(HEC46-PEDFおよびTE8-PEDF)を構築してヌードマウスに移植し、野生型細胞株(HEC46およびTE8)を移植した対照群と比較して、末梢血の単核球成分(PBMC)、EPCについて検討した。野生型細胞株を移植したマウスではPBMCおよびEPC数がともに増加したが血管新生阻害因子発現細胞株を移植したマウスでは、この効果は認められなかった。したがって、腫瘍細胞がメディエーターを分泌してEPCを誘導すると同時に、血管新生阻害因子はこれを阻害し、骨髄からのEPC放出を抑制することで効果を発揮することが明らかになった。本メディエーターは未知のタンパクと考えられるため、血管内皮細胞のタンパクと結合する阻害因子を抽出してタンパクを精製し、質量分析機を用いて解析を行った。一方で、インフォームドコンセントを取得した担癌患者より末梢血を採取してPBMCを保存、FACSを用いて血管内皮細胞マーカーと骨髄マーカーともに陽性となるEPC分画について計数し、病期や腫瘍の大きさ、生存率を比較検討した。
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