研究課題/領域番号 |
18591603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (00305989)
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研究分担者 |
井上 敬 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70326651)
小川 彰 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10204067)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,940千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 頸部頸動脈狭窄症 / 内膜剥離術 / 過灌流 / 高次脳機能障害 / 大脳皮質神経細胞損傷 / 血行力学的脳虚血 / フリーラジカル |
研究概要 |
頸部頸動脈狭窄症に対する内膜剥離術(CEA)の術後合併症として過灌流症候群が知られている。本研究では、1)CEA術中に頸静脈球部から静脈血をサンプリングすることにより,内頸動脈遮断により発生するフリーラジカル反応と術後過灌流との間に関連があるのか。2)CEA術前後にPETを用いて大脳皮質神経細胞の損傷度を,また超高磁場MRIを用いて大脳白質繊維の損傷度を定量し,術後過灌流および高次脳機能障害との間に関連があるのか。について検討し,CEA術後過灌流の発生メカニズムと神経組織に与える影響について解明する。1)については、昨年終了したので今回は2)の結果を報告する。「CEA後過灌流をきたした症例はきたさない症例に比し、有意思に大脳皮質神経細胞の術後損傷度が高かった。また、半球性の大脳皮質神経細胞術後損傷に関与する独立因子は唯一術後過灌流の有無のみであった。」「術後高次脳機能障害をきたした症例は有意に術後過灌流の頻度が高く、また、有意に大脳皮質神経細胞の術後損傷度が高かった。さらに、術後高次脳機能障害に関与する独立因子は術後過灌流および半球性の大脳皮質神経細胞術後損傷の有無のみであった。」以上の結果から、CEA後過灌流は大脳皮質神経細胞の損傷をきたし、結果として術後高次脳機能障害をきたすことが示唆された。
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