研究課題
基盤研究(C)
下垂体ホルモン分泌顆粒の細胞内輸送を担うmotor proteinの中でも、kinesin superfamily(KIF)に注目した。平成18年度は、成長ホルモンgrowth hormone(GH)の細胞内輸送にはRab3Bが協調的に作用していることがあきらかであるので、Rab3Bと協調的に働くKIFの同定を行った。このRab3Bと協調的に働くKIFについてgreen fluorescent protein(GFP)との融合タンパクを作成した。これまでに確立した、enhanced yellow fluorescent protein(EYFP)-GHを発現するGH3 cellとAtT-20 cellにおいて、EGFP-KIF、ECFP-Rab3Bのco-transfectionを行った。co-transfectionはリポソーム法を用いて行った。さらに、平成19年度は、下垂体ホルモンの細胞内輸送におけるKIFに対する発現抑制実験を行った。Rab3Bと協調的に働くKIFについて、siRNAを作成した。このKIFについてsiRNAを作成し、ベクターに組み込んで、EYFP-GHを発現するGH3 cellとAtT-20 cellにtransfectionした。そして、KIFの発現が抑制されていることを、タンパクレベルとmRNAレベルで確認した。これまでに行ってきた分泌刺激(GH3にはTRH, high K, AtT-20にはhigh K, CRH)に対して、EYFP-GHの分泌が抑制されることを共焦点レーザー顕微鏡で観察し、立証した。
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