研究課題/領域番号 |
18591628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大野 貴敏 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60281052)
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研究分担者 |
木村 正志 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40260575)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ユーイング肉腫 / EWS-Fli1融合遺伝子 / オーロラキナーゼ / 骨軟部腫瘍 / 転写因子 / 癌遺伝子 / EWS-Flil融合遺伝子 / EWS / Flil遺伝子 / 転写活性 |
研究概要 |
ユーイング肉腫は小児にみられる悪性骨軟部腫瘍であり, 骨肉腫に次いで頻度が高く生命予後不良な疾患である。この腫瘍の約90%に存在する融合遺伝子EWS-Fli1は, 強力な転写因子としてテロメラーゼ、血管内皮増殖因子、ホスホリパーゼD2(PLD2)などを調節し腫瘍化を促進すると考えられている。Aurora Aおよび Aurora Bはセリン・スレオニンキナーゼの一種で, 細胞周期の制御に重要な役割を果たし, 様々な癌細胞において過剰発現していることが知られている。今回、EWS融合遺伝子が、Aurora キナーゼ遺伝子のプロモーターに直接結合してその発現を促進することを明らかとした。この知見はユーイング肉腫の治療の標的としてAurora キナーゼが有望である可能性を示唆する。 一方我々は以前、EWS/Fli-1がphospholipase D2(PLD2)を介して、細胞内増殖シグナルであるMEK/ERK経路やPI3K/Akt経路を活性化することを報告した。今回、これらの経路を阻害することで、ユーイング肉腫の、抗がん剤に対する感受性を高め、治療効果を促進することを明らかにした。
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