研究課題/領域番号 |
18591652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
門野 夕峰 (2007) 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (70401065)
山本 基 (2006) 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00272584)
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研究分担者 |
田中 栄 東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (50282661)
門野 夕峰 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70401065)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 破骨細胞 / アポトーシス / Bcl-2ファミリー / 骨吸収 / Bc1-2ファミリー |
研究概要 |
骨組織は破骨細胞による骨吸収とそれに続く骨芽細胞による骨形成が間断なく行われることによってその恒常性を維持している。骨代謝のイニシアチブをとっている破骨細胞は骨吸収を終えると速やかにアポトーシスに陥る。われわれはBcl-2ファミリーに属するアポトーシス促進分子Bimが破骨細胞のアポトーシスにおいて重要であり、骨吸収という機能調節にも大きな役割を果たしていることを報告した。しかし、Bcl-2,Bcl-xLなどのアポトーシス抑制分子による破骨細胞の生存・骨吸収能に対する役割については、未だに不明である。我々は、Bcl-2ファミリー分子を有機的分子複合体としてとらえ、Bcl-2、Bcl-2/Bim遺伝子欠損マウス、Bcl-xコンディショナルノックアウトマウスを作製し、破骨細胞のアポトーシス、骨吸収における役割を明らかにした。アポトーシス抑制分子であるBcl-2,Bcl-xLは、それぞれのノックアウトマウスのex vivoの実験により破骨細胞の生存に促進的に働いた。一方興味深いことに、骨吸収に関してBcl-2は促進的に、Bcl-xLは抑制的に作用していることが、ex vivoかつin vivoの実験で明らかとなった。また、Bcl-2のノックアウトマウスは腎不全、免疫系の異常を呈し、早期に死亡することが知られており、Bcl-2ホモノックアウトにBimヘテロノックアウトを加えたノックアウトマウスを作成し、Bcl-2の骨組織の役割を検討した。その結果、Bc1-2は成体マウスにおいて骨量を維持するのに重要であることがわかった。このようにBcl-2ファミリーは細胞の生死のみならず、その細胞固有の機能にづいても重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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