研究概要 |
電子カルテ化の推進に伴う麻酔記録電子化の流れにあって、麻酔下の生体情報をデータベース化できれば、膨大なデータ蓄積から多施設間に渡る麻酔管理現状の客観的な評価と、麻酔と生体制御に関する科学的実態の把握が可能となり、新たな医療政策への展開が期待できる。こうした需要と背景を踏まえて、生体情報を含む麻酔関連情報を自動的にXML(Extensible Markup Language)化できる麻酔記録モジュールを作成し、このモジュールを介して麻酔関連記録のXML型汎用データベースを構築する研究を施行した。最終的に効果的にデータベース管理を行うための麻酔関連情報のXML形式文書型定義(スキーマ)に関して検討し、そのプロトタイプを作成した。 一方、日本麻酔学会が支援する麻酔台帳であるJSA麻酔台帳システムも,2006年版から,PostgreSQLに支援され,ウェブのユーザーインターフェースで稼働可能な麻酔症例データベースに改良された。マイクロソフトエクセルのSQLデータベースへの接続機能を利用して、JSA麻酔台帳の手術情報をエクセルワークシートに取り込んで、上述の機能を補うマクロ・ワークシート機能をJSA2Excelとして作成した。これにより,JSA麻酔台帳システムとの連携も可能とした。
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