研究課題
基盤研究(C)
1.病態解明急性尿細管壊死の病態として、尿細管を直接栄養する尿細管周囲毛細血管に虚血を介してその結果壊死が生じることが知られている。その病態解明のために腎損傷マーカの中でもKIM-1とL-FABPが尿細管周囲毛細血管虚血を反映するバイオマーカであることを明らかにした。特に後者の尿中L-FABPは、生体腎移植の臨床症例を対象にして腎臓虚血時間と相関し、Pencil lens CCD video-microscopy(PLCVW)imaging法を用いて測定した尿細管周囲毛細血管血流と逆相関した。腎臓微小循環を反映するバイオマーカであることを明らかにした。2.治療臨床応用が容易であることより臨床ですでに使用しているか、または治研中の薬剤で血管内皮細胞の保護作用のある薬剤の中で塩酸olprinone(心不全保険適応薬剤)とThrombomodulin(播種性血管内凝固症候群に対する治研中)を選択し、急性尿細管壊死として腎虚血再灌流障害ラットモデルを対象にPLCVM imaging法を用いて微小循環の観点から、尿細管周囲血流を介した腎保護作用と機序を明らかにした。臨床血管内皮細胞保護薬剤を用いて急性尿細管壊死モデルラットを用い、その腎保護作用を微小循環を含めて明らかにした。尿細管壊死のバイオマーカとしてのL-FABPを用いて、さらに臨床での病態解明と、この動物実験データを基に臨床での急性尿細管壊死の治療を行う予定である。
すべて 2008 2007 2006
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