研究課題
基盤研究(C)
ヒト腎癌株化細胞及び初期腎癌細胞を臨床的投与可能な低濃度のアドリアマイシンで短時間処理により、腎癌患者より作製した末梢血リンパ球(PBL)及び腫瘍浸潤リンパ球(TIL)に対する感受性増加効果が認められた。また低濃度のアドリアマイシン処理による腎癌細胞とPBLとの結合増強効果も認められた。さらに、低濃度のアドリアマイシン処理による腎癌細胞における時間及び濃度依存的なLeukocyte function-associated antigen-3(LFA-3)、Intercellular adhesion molecule-1(ICAM-1)発現増強が認められた。これらの共刺激分子の発現増強はアドリアマイシン誘導体であるエピルビシンやテラルビシンによる処理でも確認された。また、アドリマイシンによる腎癌細胞におけるFas、腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)を介した細胞障害活性増強効果が認められた。TRAILのDeath receptor 2(TRAIL-R2)を新規分子標的とする免疫療法も検討したところ、抗TRAIL-R2に対するモノクロナル抗体Lexatumumabと低濃度のアドリアマイシンとの相乗的な殺細胞効果が認められた。相乗効果の機序として、RAIL-R2発現増強及び内因性カスパーゼカスケードの活性化を介したアポトーシス誘導によるものであることを明らかにした。
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