研究課題/領域番号 |
18591782
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
中根 裕信 鳥取大学, 医学部, 助教 (10304205)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | DNA修復欠損マウス / 遺伝的不安定性 / 精子形成 / 修復ネットワーク |
研究概要 |
エラー!DNA修復欠損マウスの精子形成不全とDNA修復ネットワーク異常との関係に着目し、精巣の遺伝的安定性を維持するDNA修復ネットワークを解明するため、以下の実験を行い結論を得た。 12ケ月令DNA修復欠損マウス精巣からRNAを抽出し、DNA修復関連遺伝子[塩基除去修復(BER)、ヌクレオチド除去修復蛋白質(NER)、損傷乗り越え修復蛋白質(TLS)、ミスマッチ修復(MMR)等]の発現をDNA microarrayで網羅的に解析したところ、各修復関連遺伝子の発現異常を検出した。これらの遺伝子の発現の変化を確認するため、RT-PCR (reverse transcription PCR)、免疫染色、Western blotting, Real-time PCR等で解析中である。同時に、DNA修復欠損マウス精巣に酸化的DNA損傷を積極的に蓄積させ精子形成異常を生じる実験条件を、予備的に検討して最適な条件を見いだしたので、現在、個体数を増やして確認中である。その条件で、上記の同様の解析を行う。 また、NERを欠損したXPGマウスにおいても、精巣発育不全や卵巣発育不全を生じることが明らかになり、現在、精巣・卵巣の時期特異的な蛋白質の発現を解析中である。今回、電顕の染色剤として白金ブルーの染色特性が明らかになったことで、今後、白金ブルーを用いて精子形成過程の細胞の染色体を特異的に染色し、精子形成不全の病態に迫れる可能性がある。 上記の実験からDNA修復欠損マウスの精子形成不全とDNA修復ネットワーク異常との関係を理解し、精巣の遺伝的安定性を維持するDNA修復ネットワーク機構が解明される。
|