研究課題/領域番号 |
18591785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10286552)
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研究分担者 |
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (10167546)
宮嶋 哲 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90245572)
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 名誉教授 (90101956)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 勃起不全 / 海綿体神経 / 陰茎海綿体内圧 / 糖尿病性 / 勃起不全モデル |
研究概要 |
糖尿病性勃起障害患者のうち、治療を希望し初期治療にクエン酸シルデナフィルを用いた38例について性機能評価およびクエン酸シルデナフィルの治療効果につきIIEFを用いて検討を行った。その結果、治療前後で、勃起機能スコア、性交満足度スコア、オーガズムスコア、性欲スコア、全体の満足度スコア、総IIEFはいずれも有意に改善を認めた(p<0.01)が、対象患者におけるクエン酸シルデナフィルの有効率は55.3%であった。一般に勃起障害患者に対するクエン酸シルデナフィルの有効性は70-80%と報告されている。このことから糖尿病患者に対するクエン酸シルデナフィルの効果には多少限界があると示唆され、糖尿病性勃起不全に対する新たな治療法の確立が重要との見解が改めて認識された。 12週齢雄ラットにペントバルビタール40mg/kg腹腔内投与による麻酔を行った。陰茎周囲の皮膚を剥離除去の後、陰茎脚部海綿体内に25G翼状針を刺入し圧トランスデューサーに接続した。開腹下に前立腺の左右に沿って走行する海綿体神経を同定し、周囲の剥離を行った。フック型双極刺激電極を用いて海綿体神経の電気刺激による勃起誘発を行い、陰茎海綿体内圧を測定した。刺激のパラメータは1.5mA、20Hz,パルス幅は0.2msとし、60秒間の刺激を行った。刺激を開始すると間もなく陰茎海綿体内圧の上昇を認め、刺激終了とともに内圧上昇も終息した。この現象は再現性を持って認められた。これにより、ラットの勃起状態を定量的に測定する評価手段を確立することができた。今後、糖尿病ラットモデルにおいて、投薬等種々の介入による勃起状態の変化を陰茎海綿体内圧の測定を通して比較するとともに、海面体組織め変化等を検討することで、糖尿病性勃起障害に対する新たな予防・治療法の可能性の模索していく方針である。
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